統合失調症の春と女性

統合失調症からみた春と女性を描きました!

作家名:阿部貴志


1994年生まれ。

2009年2月中学2年生の時に統合失調症を発症。
不登校になり、高校に進学するも中退。
しかし、高校1年生の時にゴッホの画集に出会い、「烏の群れ飛ぶ麦畑」を観て感動し、独学で油絵を描き始める。

2012年大検を受け合格。

2013年武蔵野美術大学に進学。上京。

2014年3月幻聴と妄想が悪化し仙台に帰郷。

2014年4月自殺未遂をし閉鎖病棟に入院。以後、2021年までに任意、医療保護、措置含め8回入退院をする。武蔵野美術大学は休学のち退学。

2020年3月まで幻聴と対話しながら絵を描く。幻聴は、天使のような声の時と、東日本大震災の揺れのような大地の響きを感じる苦悩の声の時があった。幻聴が私に指示してきて、それに従いひたすら描いた。絵が私の生きる支えだった。

2020年3月末に幻聴がロナセンテープによる治療できこえなくなる。

2020年4月からテレパシーを頼りに絵を描く。テレパシーはまるでパチンコ店の中のような騒々しさだった。テレパシーの信号を拾い色彩を塗り重ねた。

2020年8月にラツーダによる服薬治療でテレパシーを感じなくなる。

2020年9月、8回目の退院。以後統合失調症の症状が無い中で様々な絵を描く。


私は、絵は感動のためにあると思います。観ている方と制作者の心を感動で豊かにするのが絵だと思います。一人一人様々な感性を持った表現者と鑑賞者。みんな違ってみんな最高。障がいや国籍、人種を越えた、感動という人間の本能で結ばれる芸術の世界。そして、有名無名関係なく、ありのままの表現でいいことを教えてくれた統合失調症とアウトサイダーアートの世界。全ての人に感謝し、今日も絵という人生に感動して描き続けます。なぜなら、人生の豊かさは、地位やお金や名誉ではなく、どれだけ感動できるかだと思うからです。みなさんありがとうございます!!


受賞歴

第78回河北美術展 入選

仙台市障がい者書道・絵画・写真コンクール 金賞

日洋会セレクション展2017 佳作

第80回河北美術展 青森県知事賞

第81回河北美術展 入選

第6回Art to you!東北障がい者芸術全国公募展 入選

第58回宮城県芸術祭 入選

第7回Art to you ! 東北障がい者芸術全国公募展 藤崎賞

展覧会歴

2017 小野寺純一と仲間たち「ぼくとわたしのハート」展覧会 ギャラリーJ

2018 第80回河北美術展 受賞者展 晩翠画廊

2019 個展「色彩の輝き」 Ai Gallery

2019 第12回みちのくの猫展 しまぬき本店ギャラリー

2021 子どもの村東北支援チャリティー「貴方だけの花」展 晩翠画廊

2021 震災被災地 復興祈願 「みんなの石絵アート」展 カフェ&ギャラリー・ガレ


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