おいしい道の草

近所の空き地を通りかかったとき、茂っているのに気がついた猫じゃらしを描きました。
朝日に照らされ、すっと影が伸びている光景の美しさに心を奪われ、この猫じゃらしのある通り道が大好きになり、たまに歩いて通りかかるのが楽しみでした。
ところが、この絵を仕上げた数か月後には、この空き地は駐車場になっていて、猫じゃらしは全てなくなってしまい、少し感傷的な気持ちになりましたが、仕方がありません。
その前に、この絵を描けて良かったです。
学生の頃につくった詩を思い出しました。

あの帰り道
おいしいおいしい道の草
あの帰り道は帰ってこない
でも道だけは、いつまでもそこにある

作家名:おゆみ


作家紹介
透明水彩でみずみずしい絵を描くのにこだわりがある。2018年9月にパラリンアートにアーティスト登録。うつ病など(経過観察中の身体の病も複数ある)による闘病生活の長さから体力が中々回復せず、行動範囲が限られている中、絵の制作と表現を続け、2020年夏には初個展を開く。

作品と制作
日常のささいな煌めきを反射し、切り取りたくて、風景画、静物画など、具象絵画は何でも描く。たまにファンタジー画も。

受賞歴
2019年1月 LIXILビバホームエレベーターデザインコンペ「緑の部門」金賞受賞
 同年9月 みんなの美術展 特別賞

主な展示会
2019年6月 グループ展「心に映る情景展」(銀座)
2020年8月 初個展「色彩の森」(川口)



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