よく「クロス」と「壁紙」の違いは?と聞かれることしばしば。
結論から言うと、違いはないです(笑)。
クロスは英語で、その意味は主に「布」。
要は「ビニールクロス」とよく言われる壁紙ですが、その「ビニール」が
とれてクロスだけで使われてるだけのように思います。
壁紙は主に「何らかの素材(マテリアル)を模して作られている」ものがかなり多い。
それは布(生地)であったり、石壁であったり、木やその他のマテリアルだったり。
いわゆる自然物です。
中でも布を模したものはとても多く、布を表現するような印刷版やエンボス(凹凸模様)
は非常に種類が多い。まあ確かに一般的な居住空間(リビング等)に貼られている壁紙は
布調のものが圧倒的に多かったです。あたたかいイメージがあるからだろう、と勝手に推測
していたのですが(笑)。
その布生地を模したものが多かった故に、ビニールで出来た布ということで
「ビニールクロス」とつけられたのだと思います。(あくまで推測)
実は量産壁紙で布っぽく見せる技法は、とっても簡単なんです。
布目の陰影を薄く1版印刷し、その上から布目のエンボスを押せばかなり布っぽく見えます。
昔の布調壁紙はテカテカしてたりして安っぽいものが多かったんですが、印刷版やエンボスの
表現力の向上でかなりいいものが作れるようにはなってきました。
でいて一番売れ行きもいいっていうものだからそりゃ増えるわけです。。
<様々なバリエーションがある布調の壁紙>
だから当サイトも「インクジェット壁紙」「インクジェットクロス」とどちらにも
引っかかるようにSEO対策をしなければいけないのがまた大変なわけでw。
でも肌感覚では「インクジェット壁紙」はどちらかというと一般的な呼び名で、
「インクジェットクロス」は業者に多い気がする。統計とったわけではないので定かではないですが。。
しかしながら英語での壁紙は「Wallpaper」。あくまでも紙という扱いなのです。
建築文化の成り立ちの違いなどからきているのだろう。面白いものですね。