
レオナルド・ダ・ヴィンチとアンドレア・デル・ヴェロッキオが1472年から1475年ごろに描いた絵画。
大天使ガブリエルがキリスト受胎を告げるために聖母マリアのもとを訪れた場面が描かれている。
ガブリエルは、マリアが処女懐胎の奇跡によってイエスと名付けられ「神の子」と呼ばれる息子を授かることを
伝えるために父なる神から使わされた。受胎告知は美術作品のモチーフとして極めて普遍的なもので、当時の
フィレンツェでもルネサンス初期の画家フラ・アンジェリコの絵画のように多くの美術作品の主題となっている。
レオナルドとヴェロッキオが描いたこの『受胎告知』の制作依頼主や初期の来歴については、ほとんど分かっていない。