オランダの画家ヨハネス・フェルメールが1670年頃に描いた作品。
黄色のショールを羽織った若い女性が左手に2つの糸巻きをもち、枕にレース編みをしている様子を描いた作品である。
フェルメールの絵画としてはもっとも小さな作品だが、さまざまな点においてフェルメールの作品中もっとも抽象的で、独特の作品。
背景は白一色の壁で、これは主題である中央部分だけに鑑賞者の視線を集めるためだと考えられている。「天文学者」や「地理学者」
と同じく、フェルメールが『レースを編む女』を描くにあたって入念な下準備をしていたことは間違いない。
この作品にはレース編みの制作過程がきわめて正確に描写されている。
(ルーブル美術館所蔵作品)
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