壁紙は白が無難・・・そう思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
白い色をはじめ、すべての色は光(電磁波)である事はご存知でしたか?
太陽などの光(電磁波)が、モノにどう反射するかが色となって私たちの目に知覚されます。
では白い壁紙はどうして白く見えるのでしょうか。
実は「白」という色はすべての光を跳ね返している色なのです。身体に良い光も、良くない光も。
清潔感等を表す白は、その反面実は目や脳に負担をかけやすい色でもあるのです。
また、色は視覚を通して直接脳に働きかける力を持っています。
赤を見れば血圧が上がり、青を見れば下がる。それも既に心理学の実験によって証明されています。
「たかが色」と侮る事なかれ!色によって私たちの心や体は強い影響を受けているのです。
つまり、家の中でいちばん面積が大きい壁紙を何色にするかで、自分の望む環境がより手に入れ易くなるのです。
今回は、様々な理由から「疲れてる人を癒す」壁紙を、色彩心理に基づき考えてみました。
色の正体は電磁波の波長。
人間が認識できる波長は380~780nm(ナノメートル)、そのうち555nm前後の波長が一番知覚しやすいと言われています。
さらに、光が目に入ってくる強さからも目が疲れない色を考えられます。
光が反射する割合を反射率と言い、目に負担の少ない状態は反射率18%と言われます。以上から、目に優しい色、目の疲れを癒す色は緑で、明るさは少し濁った感じ。
実は「和」の色味にも目を休める効果があるのです。
人によって不安は様々。それぞれの原因によって提案できる事は違います。
それでも不安のいくつかの特徴から、その方に最適な癒しの壁紙(色・モチーフ)を考えます。
身体的な疲労からくる場合は、鎮静効果のあるブルー。
リラックス効果のあるグリーン。
気持ちを明るくするイエロー・オレンジなどを組み合わせて使用することがおすすめです。
トーンとしてはペールトーン・ライトトーンなど、クリアだけれど強すぎない色がいいでしょう。
精神的な疲労から来る場合は、リラックス効果のあるグリーン
喪失感を補ってくれるイエロー・オレンジ
強迫観念の場合は、鎮静効果のある茶色やオリーブグリーンなど
落ち着いた色合いに、ベージュやサーモンピンクなどの受容を表す色を用いて落ち着かせる事もできると考えられています。
焦燥感にかられて不安定の場合は茶色や紺色などで安心感を与えて心を落ち着かせます。
神経をなだめる効果のあるターコイズなどを入れる事も考えられます。
不安定な経済への不安や人間関係からくる疲れの場合はリラックス効果に加えて心のバランスをとる効果のあるグリーン
また、他人から受けた心の傷を癒すオレンジも効果的に使えます。
さらにコミュニケーションを助けるイエロー寄りのクリームや他人への優しい気持ちを呼び起こす淡いピンクなども有効です。
黄味の強いブルーまたはターコイズも心をいったん平静にする為には必要かと思われます。
基本的には強い色調や黒い色調を避け穏やかなソフトトーンやライトグレイッシュにライトトーンで黄味系の色を使うのをお勧めします。
慢性的な不安や人間関係からくる疲れの場合はリラックス効果に加えて心のバランスをとる効果のあるグリーン、ターコイズブルー。
気持ちを明るくさせるオレンジ、肌色を感じさせる事で不安感を少なくするオークルも効果的に使えます。