かべいろ.comを始めて丸6年。
この夏で7年目に。
そんな節目の年に(?)、ブログを始めてみようかと思ったのです。
2011年の夏に始めた頃は、まだオリジナル壁紙を販売してるサイトがさほど多くなく、どちらかと言うと世間に少しずつ「インクジェット壁紙(クロス)」が認知され少しずつ出回り始め始めた頃だったように思います。ただその多くはパチンコ店や、アミューズメント施設。住宅や病院、店舗等にはまだまだ認知、使用されてはいませんでした。
その頃のデザインは、一言で言えばもう「派手」の一言。
アミューズメントなので当然といえば当然だが、原色バリバリで「海の中!」とか「南国!」とか、まあわかりやすい、激しいグラフィックが多かったですね。
なのでその頃はまだ競合他社と呼べるような企業も全然少なく、白い壁紙全盛時代だったその頃ゆえにインクジェット壁紙をどう使うかわからない、どうインテリアに落とし込んでいくべきかわからないって感じだったような気がします。確かに感性が追いつかないというか、絵を壁全体に描くなんて空港や病院の巨大絵画でしか見られないものだったような時代でした。
それが今は、インクジェット壁紙を使いたいという住宅や店舗、病院施設なども増え、同時にインクジェット壁紙を販売するサイトや企業が6年前とは比べ物にならない程増えました(笑)。
増えた理由はいくつかあると思いますが、自分が思う主な理由は以下の3点。
まず一つ目に、業務用インクジェット印刷機を持つ企業は、主に看板サイン業界やイベント関連業界。看板サインやイベント用垂れ幕などはごく稀に大面積の発注はあったのですが、どちらかと言うとさほど面積が多くないものが多かった。そこに少しずつ出てきたオリジナル壁紙の需要、つまり壁面の壁紙を受注すると言うことは一度の受注がそこそこの数量になるということ。たとえ六畳間の一面を張り替えるという場合でも横5m、高さ2.5mもの面積になります。このサイズの看板はそうそう沢山あるわけではない。だからサイン、イベント関連業界はこの壁紙業界にこぞって参入をしてきたのです。
その頃から徐々に看板サイン業界の価格下落、価格破壊も進み始めました。
看板に対しデザイン料が取れないという事態も少しずつ出てきていました。
仕事が少ない、そしてサインの価格下落という事態を迎えていたサイン業界にとって、インクジェット壁紙の業界になだれこむように参入するのは当然の流れだったのです。
vol.2に続く