色のことについて、あなたはどれくらいご存知ですか?
古代エジプトやギリシャ等では、色が病の治療などに利用されてきた歴史があります。
ヨーロッパでは長い歴史の中で、様々なものへの優れた色柄デザインを発展させてきました。
そういった色やデザインを居住空間に用いる事で生活の質が高まり、そこに住む人々の心と身体、
特に成長過程の子供にプラスの効果をもたらす事が、多くの実験等でも指摘されています。
人を癒すカラーセラピーや、潜在意識の精神状態を色で導き出す オーラソーマ、色布パッチを人体に貼って症状を軽減する色彩治 療学など、色がもたらす力や効果は実に多様です。 たとえば家の中がすべて絵も掛かっていない白い壁で覆われてる としたら、子供はキレやすくなると言われています。赤は体温を 上げ、オレンジはやる気を出し、黄色は向上心や夢をイメージし やすくなり、緑は人との調和をはかり、青は感情のコントロール を促し、ピンクは若さを保ちます。 |
壁紙はインテリアの最重要アイテムの一つ。ファッション性やデザインだけでなく
色が持つ力や作用をプラスして使う人にあったインテリアを作れたら、もっともっと素敵な
インテリアになるのではないでしょうか。
<※注意>下記は色彩が人間に及ぼす影響を記載したもので、その色のクロスを貼れば必ず
症状が改善されるという事ではございません
同じインテリアの部屋でも赤い照明の部屋に被験者を座らせると、皮膚温が2度上がり、血液の流れが
よくなります。精神的にはそわそわしたりして落ち着かなくなるという結果が出ています。
また赤は購買色と言われ、マーケティングでは赤を入れるかどうかで売上が20%前後も違うといわれて
います。バーゲンやワゴンセールの広告や値札に赤が使われていることが多いのはこのためです。
おすすめデザイン→ 今風なモスク いろどりストライプ(レッド) 切り絵風薔薇庭園
食欲を増進する色だと言われています。そのためスーパーマーケットや飲食店の看板、スナック菓子の
パッケージなどにも多く見られます。生きる喜びや楽しみをポジティブに演出する色とも言えます。
オレンジは人を楽しい気分にしてくれるので、レストランのような人が集まる場所に好んで使われます。
おすすめデザイン→ Floating Circles ハッピーストライプ(オレンジ)
目からとるビタミンと言われる黄色。胃を刺激し消化器系・皮膚・神経系に作用すると言われています。
知性や判断力アップ、不安を解消する力もあります。黄色を使った部屋で勉強をしていた学生の成績が
上がったという報告もあります。しかし過度な黄色は神経を混乱させる場合があるので、広範囲に使い
たい場合はクリーム色やベージュなどといった落ち着いた色が適しています。
消化や便通をよくする効果もあるので、便秘がちな方はトイレに使っても◎。
おすすめデザイン→ ひまわり マーガレット
卵巣ホルモンの分泌を促すと言われるピンク、髪や肌を美しく保つ美容効果も優れています。
ピンクに抵抗がある方は、サーモンピンクやローズ系といった落ち着いた感じの薄いピンクでもOK。
また多忙な毎日で睡眠時間も短いというような時には、短時間で気持ちが穏やかになり、筋肉の緊張
を緩めるのにも。
おすすめデザイン→ ピンクレース 美しい刺のある壁紙 フラワーデッサン
自然、調和、穏やかさをもたらしてくれる色。家族の結束を高めたいリビングルームの壁紙等に。
ただし、大面積に使用する場合はミントグリーンやライムグリーンなど淡い緑の使用がお薦めです。
目を休めリラックスする効果、鎮痛効果もあるとされているので、場所に応じて上手に利用下さい。
おすすめデザイン→ 息吹 静寂のブナ林 Green Leaf Wall
この色を使った部屋に入るとリラックスします。興奮を鎮め、呼吸を穏やかにする作用がある為です。
ストレス緩和また気分を落ち着かせ理知的にさせる効果があるので、インテリアに薄めの青を取り入
れる事でオフィスや工場では作業効率がグンとアップします。
おすすめデザイン→ Blue Sky ふわふわくらげ エーゲに浮かぶサントリーニ
濃い青は、静寂や浄化、冷静さを増します。安眠へ導く色なので、寝つきの悪い人は寝室のアクセント
クロスを濃いブルーにしても。カッカしやすい人、寝付きの悪い人にどうぞ。しかし一方で冷たい感じ
もするので、室内をあまり濃い青で囲うとよくありません。顔色が不健康に見える事もあるので注意が
必要です。思索的で整理が必要な資料室やライブラリーなどに、うまく利用下さい。
おすすめデザイン→ Darkness of Hexagon Tokyo Midnight モダンな麻布
紫は赤と青という全く正反対の要素をもつ色を混ぜ合わせてできた色。高い精神性を表す色で、教会や
寺院など崇高さや威厳が必要とされる場所に適しており、その場に平和と静寂を与えます。
紫は直感といった五感を研ぎ澄ます色です。インスピレーションを高めるので何かを考える仕事のイン
テリアに向いています。グリーン同様、内面的なバランスを整え、肉体的な安らぎをもたらします。
おすすめデザイン→ ラベンダー畑 いろどりストライプ(パープル)
茶色は現実的・堅実な視点をもたらしてくれます。
反面、冒険心や遊び心がなくなってくるという欠点もあるので、使いすぎても面白味や潤いのない
無味乾燥な生活になってしまうケースも。時には遊び心のある色の要素も取り入れて明るい気分を
楽しんでください。
確実に成立させたい大事な商談やミーティング、仕事を抱えている場合、茶色は有効に働きます。
おすすめデザイン→ モダン・グランジ 飛沫(ブラウン) 光跡(ブラウン)
色相を持たないため刺激の弱い色とされ、疲れやすい人、日頃神経をすり減らしている人にとって
は最も楽な色。でもグレーが過剰になると、活動意欲を減退させてしまう危険性もあります。
全社一致団結して事に当たらなければいけないような場合には、グレーの多い会議室は効果
的とも。インテリアでは有彩色の他の色を上手に組み合わせて使うことで、グレーの良い部分との
相乗効果を得ることもできます。
おすすめデザイン→ City Of Mirage トライアングル・ジャム Monochrome Landscape 瀑布
生活臭のない、高級感、洗練された空間を演出したい時に。
しかし部屋が狭い場合は圧迫感が高まり、部屋全体をより一層狭い印象にしてしまいます。
そこを逆手にとってAVルームや趣味の部屋などに使えば、外からの音や光の刺激、雑念に邪魔
されることなく没頭することができるので効果的です。
おすすめデザイン→ 群れる白樺 こいこい 大人のストライプ(ブラック)